大阪府堺市の自宅周辺とは少し違った自然とのふれあいの記録です。

オキナワウラボシ(胞子嚢群の観察)

オキナワウラボシ 1

前回の記事で宮良殿内のことを少し書きましたが、その石の塀にオキナワウラボシがたくさんついていました。 南国を感じさせてくれるシダです。
オキナワウラボシの学名は Microsorium scolopendria (Burm.) Copel.、常緑性のシダで、岩の上など日当たりのいい乾燥気味の所でも育つようです。 宮良殿内のオキナワウラボシも意図的に植えられたのか自然に生えたのか分からないような生え方をしていました。 オキナワウラボシは「ミクロソリウム」という名で販売され、多くの愛好家によって栽培されていますので、生えてきたものを選択的に残しているのではないかと思います。 長く横に這う根茎は、石の隙間の奥にあるようです。
葉は小さいうちは楕円形の単葉ですが、よく育ったものでは数対の裂片を左右に出します。

シダは胞子で増えます。 この胞子は肉眼で見えるような大きさではありませんが、この胞子をたくさん入れておく胞子嚢(ほうしのう)の1つひとつは目を凝らせば見える大きさです。 胞子嚢は、多くは葉の裏につき、たくさん集まって胞子嚢群を作ります。 この胞子嚢や胞子嚢群の様子はシダ植物の分類のひとつのポイントになるのですが、オキナワウラボシでは、胞子嚢群の形は円形になります。 そしてこの胞子嚢群は、若いうちは包膜に覆われて保護されています。 シダの種類によっては包膜の無いものもありますが、この胞子嚢群と包膜とをあわせて「ソーラス」と呼んでいます。

オキナワウラボシではソーラスがくっきりと分かりやすいので、上記のことを写真で確認していくことにします。
いちばん上の写真(写真はクリックで拡大します)で、葉に小さな円形の模様がついています。 この円形の模様は、よく見るとドーナツ形で、これは葉の裏に胞子嚢群とそれを覆う包膜がついていて、その部分が葉の表にも膨らみとして現れているためです。
下の写真は、葉を裏から撮ったものです。 ドーナツ形の包膜が写っています。 包膜がドーナツ形になるのは、包膜の中心部が葉とくっついているからです。

オキナワウラボシ 2

包膜に包まれて、胞子嚢(の中の胞子)が成熟します。 胞子嚢が成熟すると包膜は縮れて落ちてしまい、胞子嚢群が姿を現します。 下の写真は円形の胞子嚢群を写したもので、胞子嚢群を形成しているツブツブの1つずつが胞子嚢、つまり胞子を入れておく袋です。 胞子は胞子嚢の中に詰め込まれていて、顕微鏡を使用しないと写せる大きさではありません。

オキナワウラボシの胞子嚢群

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コメント
学んだこと
シダの葉っぱの裏は要注意!
葉っぱの裏を見逃してはイケマセン
2009/03/30(月) 18:57 | URL | わんちゃん #L1mRoPyo[ 編集]
梓みちよの歌で
裏見っこ無しで(シダと)別れましょうね・・・とかいう歌がありましたっけ。
あれはもしかしたら、この葉の裏のブツブツを見ると、さぶいぼが出る(大阪付近しか通用しない?)人の話だったのでしょうか。
2009/03/30(月) 22:23 | URL | そよかぜ #-[ 編集]
アッパレ!!
ハイ!いちま~いと、気前良く、座布団を投げていたら
手持ちの座布団が無くなってしまいました。
さぶ~~・・・・・
2009/03/31(火) 15:11 | URL | わんちゃん #L1mRoPyo[ 編集]
笑点?
わんちゃんもしっかり座布団を稼いでくださいね。
って、ここは笑点じゃなかったですね。だいぶ焦点がボケてきたようで・・・。

2009/04/01(水) 07:08 | URL | そよかぜ #-[ 編集]
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来ていただいて、ありがとう
'08.12.14.より
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