上の写真、スギナにそっくり。 でも、これはトクサバモクマオウ
Casuarina equisetifolia (以下、「本種」と書くことにします)です。
では本種もスギナと同じようにシダ植物かというと、じつは本種は種子植物、それも裸子植物ではなく被子植物です。
つまりスギナなどと本種とは“他人の空似”です。 本種の葉は乾燥に適応して小さく鱗片状になり、輪生することで、シダ植物の小葉類に似た姿になってしまったというわけです。
接写をやめてカメラを引くと、本種は今度はマツに似てきます(下の写真)。 もちろんマツは裸子植物ですから、マツと本種も“他人の空似”で、本種は、遺伝子分析によるAPG植物分類体系では、ブナ科やヤマモモ科などに近い植物とされています。
本種は乾燥に適応していると上で書きましたが、根に放線菌が共生して窒素固定をしていますので、砂浜に近いような肥料分の少ないところでも生きていけます。
本種はオーストラリアやマレーシアなどに分布し、日本には自生していませんでしたが、南西諸島や小笠原諸島などで導入された木が野生化しています。 上の写真も石垣島で写したものです。
◎ トクサバモクマオウの花は
こちらに載せています。
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ホンマ、遠目で見たら松のようで・・・そやけどチャウチャウ
言われてみないとワカリマセンね。
狼が口を開けたようになってる枝はどないしたん?
持っている水分が少なく、枝は枯れやすいのかもしれませんね。