大阪府堺市の自宅周辺とは少し違った自然とのふれあいの記録です。

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カタクリ属 Erythronium americanum

 モントリオール周辺の動植物のことをいろいろ書いています。

 アメリカ大陸の地図を見ると、モントリオールは海の近くにあるように見えます。 しかし広いアメリカ大陸のこと、実際にはモントリオールから海までは直線距離にして330kmほどあります。 これは大阪から伊豆半島あたりまでの距離です。 これだけ海から離れていると温度変化は大きくなります。 また日本でもそうですが、北国の春は急に進みます。


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 上は今年の5月のモントリオールの気温の変化です(Accuweatherより引用:クリックで拡大します)。 5月16日の最高温度は9℃(大阪の1月の最高気温の平均が9.5℃です)で、そこから温度が上がり始め、ほぼ1週間後の24日には29℃になっています。 私がモントリオールにいたのは5月29日~6月7日ですが、連日30℃前後でした。(私が日本に戻ってからは、また気温が下がったようです。)

 今回のモントリオールの旅行では、心密かに落葉樹下の Spring ephemeral を狙っていたのですが、少し遅すぎたようです。


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 上はカタクリの仲間の Erythronium americanum です。 この植物は栄養繁殖を行いますので、地面を埋め尽くすようにびっしりと生えているのですが、花はどこを探しても見つからず、既に立派な実ができていました。(2016.5.30. モン・ロワイヤル公園)


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 上は娘が5月11日に撮っていた Erythronium americanum です。(前に書いたように、私がモントリオールに行ったのは娘一家がモントリオールに住んでいるからです。)

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ユリハムシ Lilioceris lilii ?


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 上はモントリオールのモン・ロワイヤル公園で見たハムシです。 北アメリカにいるハムシを探すと、ユリハムシ Lilioceris lilii によく似ているのですが、日本でユリハムシとされているものより点刻がまばらで浅いように思います。
 ユリハムシはヨーロッパとアジアの一部の原産ですが、1943年に輸入された球根についてモントリオールに入り、現在では北アメリカのあちこちに広がっていて、ユリに被害を与えています。

キイロアメリカムシクイ


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 写真はキイロアメリカムシクイ Dendroica petechia (英名:Yellow Warbler )です。 北アメリカで繁殖し、中央アメリカ~南アメリカで越冬するようです。
 水辺が好きな小鳥のようで、撮ったのもセントローレンス川に突き出たラピード公園です(撮影日:2016.5.29.)。

フサスギナ


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 フサスギナ Equisetum sylvaticum (英名:Wood Horsetail )は北半球の温帯北部に広く分布する小葉類のシダ植物です。 日本では北海道に分布しています。

(2016.6.4. ローレンシャン高原)

ビーバー


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2016.6.4. ローレンシャン高原


 上はビーバー( 正確にはアメリカビーバー Castor canadensis )の巣です。 横にいる人と比較すると、その巣の大きさが分かるでしょう。 ビーバーの“土木工事”は、巣作りだけではありません。 この巣が流されないように“ダム”を作って川をせき止め、川を池に変えるという、もっと大規模な“土木工事”を行います。 写真の場所も、流れはほとんど感じませんでした。
 ここではビーバーそのものは目撃できませんでしたが・・・


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2016.5.29. ラピード公園


 上がそのビーバーで、巣材を運んでいるのでしょうか。 日本のあちこちで見られるヌートリアなどとそんなに変わらないように見えますが、波の立ち方が違います。 ビーバーは平たく大きな尾を上下に動かすことで推進力を得るため、上の写真のような波形になります。
 比較のために、大阪城のお濠を泳ぐヌートリアの写真を下に載せておきます。


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(参考) ヌートリア 2010.2.14. 大阪城公園


Papilio polyxenes


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 写真は Papilio polyxenes のオスです。 カナダ・モントリオールのモン・ロワイヤル公園で5月30日に撮りました。 正式な和名として認められているのかどうかは知りませんが、クロキアゲハという名前がつけられています。 メスはもっと黒っぽいようです。
 上記の名前のとおりキアゲハに近縁で、これだけ日本のキアゲハと色は違うのに、幼虫を調べてみると、よく似た模様です。
 写真のチョウはセリ科の植物に飛来しています。 日本のキアゲハの食草はセリ科ですが、このチョウの食草もセリ科なのでしょうか。


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モントリオール周辺のエンレイソウ属3種

 北アメリカ東海岸の温帯地域の植物は、日本の温帯地域の植物と似たものが多く見られます(詳しくはこちら)。 エンレイソウ属( Trillium )もその一例でしょう。 世界で40~50種あるエンレイソウ属の分布は、日本を含む東アジアからヒマラヤにかけてと、北アメリカ大陸の東部を中心とした地域です。
 日本に自生しているエンレイソウ属は5~9種が知られています。 全国に分布し金剛山などでもたくさん見られるエンレイソウ Trillium smallii は花弁がありませんが、やはり全国に分布し信州などでよく目立つミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ) Trillium tschonoskii や、本州北部~北海道に分布し北海道大学の校章になっているオオバナノエンレイソウ Trillium camschatcense には白い花弁があります。


Trillium1 160530_1

Trillium2 160530_2


 上の2枚はモン・ロワイヤル公園で5月30日に見た Trillium grandiflorum (英名 White trillium )です。 花のいちばん美しい時期は済んでいて、花は傷んでいますが、この公園では林床のあちこちに見られましたし、ナチュール・ボワ=ド=リエス公園などでも咲いていました。 種小名の grandi(大きい)florum(花) が示すように大きな白い花で、株数も多く、北アメリカ大陸東部のエンレイソウ属の代表種と言ってもいいのかもしれません。
 オオバナノエンレイソウに似ていますが、別種です。


Trillium3 160604_1


 上は6月4日にローレンシャン高原で咲いていた Trillium erectum で、英名は Beth root です。 この英名の Beth の意味するところはよく分かりませんが、root は「根」で、根茎を重い痛みを伴う月経の治療に使っていたようです。 「エンレイソウ」も漢字で表すと「延齢草」で、腹痛の薬として用いられていたようですので、似た効き目があるのでしょうね。


Trillium4 160604_2


 上は Trillium undulatum (英名 Painted trillium )です。 これも6月4日に撮ったもので、ローレンシャン高原のあちこちで咲いていました。

ハゴロモガラス


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 上はハゴロモガラス Agelaius phoeniceus のオスです。 モントリオール周辺の、特に池などの水面と木立が混じるような所でよく見かけました。
 下はその地鳴きの声です。 風の音が少し強く入ってしまいましたが・・・。 さえずりも聞いたのですが、残念ながら録音はできませんでした。


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 ハゴロモガラスの分布は、北アメリカ~中央アメリカ・バハマ諸島で、和名には「カラス」とついていますが、スズメ目ムクドリモドキ科に分類されている鳥です。

 下はそのメスです。


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ウッドチャック


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母親(中央奥)と3頭の子供

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巣 石を利用し、その下を掘っています


 ウッドチャック(Woodchuck)やグラウンドホッグ(Groundhog)などと呼ばれている Marmota monax は、リス科のマーモットの一種です。 昼行性で、見晴らしのいい草地などの地下に巣を作り、危険を感じると、この巣に逃げ込みます。


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見張りの母親

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母親

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子供1

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子供2


 冬眠から覚めた春が繁殖期で、子供のいる巣もたくさんありました。 多くの場合、親が後足で直立して見張りをしているのですが、人にはよく慣れていて、かなり近づくことができました。
 モントリオールのノートルダム・デ・ネージュ墓地では、2年前に行った時には、道をつけるために巣が壊されたとかで会えなかったのですが、今回はあちこちでたくさん見ることができました。
 下の場合は石の階段の下を掘っています


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トラフアゲハ Papilio glaucus


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2016.6.1. ナチュール・ボワ=ド=リエス公園

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Clintonia borealis (ツバメオモト属)の花にとまるトラフアゲハ 2016.6.4. ローレンシャン高原


 6月上旬のモントリオール(カナダ)周辺でいちばん多く見かけた蝶は、写真のトラフアゲハでした。 大きさは日本のナミアゲハ Papilio xuthus と同じか少し大きめのように感じました。 翅の模様のパターンは、属も大きさも、黒と黄色の比率も異なりますが、ギフチョウ Luehdorfia japonica とも共通点があるように感じました。

Clintonia borealis


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 写真は Clintonia borealis です。 アジア大陸の東側とアメリカ大陸の東側に似た植物が分布することは前に書きましたが(こちら)、Clintonia (ツバメオモト属)の分布もその一例で、日本にもツバメオモト Clintonia udensis が自生しています。

(2016.6.4. カナダ・ローレンシャン高原)

(Data)
 ツバメオモト属はヒマラヤ、東アジア、北アメリカに5~6種が分布しています。
 Clintonia borealis の分布 : カナダ中央部、東部からアメリカ合衆国東部
 ツバメオモトの分布 : 日本の本州の奈良県以北~南千島・樺太、朝鮮、中国、シベリア東部


Cypripedium acaule


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 写真は Cypripedium acaule 、日本に自生するアツモリソウなどと同じ属です。 カナダのローレンシャン高原のコルドン湖周辺にたくさん咲いていました。 なかなか見ごたえのある大きな花です。


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 英語では Pink Lady's Slippers と呼ばれています。


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 虫は①の穴から容易に花の中に入れますが、この穴はもどしのようになっていて、なかなか出ることはできません。 虫は上へ登って行き、②の穴から脱出するのですが、そのときに出口近くにある花粉塊をくっつけて出ていくことになります。

オウゴンヒワ


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 上はオウゴンヒワ( American Goldfinchi ) Spinus tristis の群です。 左上、左下、右下に1羽ずついますが、後ろの茂みにたくさん入っています。 飛んでもとまっていても、繁殖期の色ということもあって、よく目立ちます。
 カナダ、USA、メキシコに分布している鳥で、写真は 2016.5.31.にカナダのモントリオール植物園で撮ったものです。


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 上の写真、上にいるのがオスで、下がメスです。 メスはオスよりくすんだ色をしていて、頭は黒くなりません。


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 オウゴンヒワの餌は主に種子だとされています。 上の写真の場合は、カナダトウヒの若い種子を狙っているようでした。


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 上の写真では芽を狙っているのでしょうか。

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'08.12.14.より
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