大阪府堺市の自宅周辺とは少し違った自然とのふれあいの記録です。

オヒルギの花


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 マングローブ構成樹種のうちの1つであるオヒルギの花に出会えました。 上の写真の左の赤いのがそうです。
 オヒルギ林の様子などは前に載せていますので(こちら)、今回はこの花をもう少し詳しく調べてみました。


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 上は下向きに咲いている花を覗き込むようにして撮ったものです。 外側赤いのはガク筒で、厚く硬いつくりになっています。 花弁は単黄白色で深く2裂し、先には長い毛があります。
 下は花の断面です。


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 前にも書きましたが、この花が受粉し、子房の中の卵細胞が受精して胚が形成されると、この胚(の根を形成する部分)は、親植物から栄養分をもらって、子房の壁を破って成長を続けます。 これを「胎生種子」と呼んでいます。 胎生種子は、ある程度成長すると、親植物から離れて落下します。


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 上がオヒルギの胎生種子です。 落下した胎生種子は、土に刺さればそこで生長しますし、刺さらなければ上の写真のように海水に浮かんで流され(海流散布)、いい環境の場所にうまく漂着できれば、そこで根を張っていきます。

(2015.10.2. 西表島)

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イワサキタテハモドキ


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 八重山諸島の昆虫の特徴の1つとして、偶産種や移動種が多いことが挙げられます。 このイワサキタテハモドキも、フィリピンからの迷蝶であったものが、1990年からは西表島で、2011年からは石垣島で発生しています。 幼虫の食草は、オギノツメなどのキツネノマゴ科の植物です。


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(2015.10.3. 石垣島)

オオゲジ


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 夜、マダラコオロギのメスを捕らえていたオオゲジです。 夜行性で、この仲間は日本にはゲジとオオゲジがいて、オオゲジの分布は本州南部以南です。


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(2015.10.1. 西表島)

オオシママドボタル


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 上はオオシママドボタル(別名ヤエヤママドボタル)のオスです。 掌を這っています。 2015.10.1.に西表島で撮りました。 フラッシュの光でホタルの光は分かりません。
 オオシママドボタルの成虫は秋から冬にかけて出現します。 マドボタルの名前は前胸部が頭部の上にまで伸び、そこに透明な部分があるので、それを窓に見立てたものです。


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 上は草むらにいた幼虫です。 オオシママドボタルは、卵、幼虫、サナギ、成虫のすべての段階で光りますから、夜に幼虫のいそうな場所を歩けば、幼虫のいる時期ならすぐに見つかります。
 ホタルの幼虫は水中に棲むと思っている人も多く、たしかにゲンジボタルやヘイケボタルの幼虫は水中で生活します。 しかし水中で生活するホタルの幼虫はごく少数派で、ほとんどのホタルの幼虫は陸上でカタツムリの仲間などの陸生貝類を餌にしています。

 メスはなかなか見つかりません。 メスも光りますが、物陰に隠れてフェロモンでオスを誘っているようです。 オオシママドボタルのメスは体長がオスの2倍ほどもあり、退化した痕跡的な翅しかないため飛ぶこともできません。

※ 同じマドボタルの仲間で、大阪府下で撮ったクロマドボタルの幼虫と成虫をこちらに載せています。

リュウキュウムラサキ


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 写真はリュウキュウムラサキ( Hypolimnas bolina )のオスです。 ここに載せた写真は全て西表島で2015.10.1~2.に撮ったものです。


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 上の個体は羽化がうまくいかなかったのか、翅が少し奇形気味です。


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 翅の裏は上のようになっています。

 リュウキュウムラサキは地理的変異が大きい蝶です。 大陸型、台湾型、フィリピン型、赤斑型、海洋島型の5型に整理されていますが、それぞれに雨季型と乾季型があり、さらに交雑による中間型もあって、とても複雑です。 写真のものは台湾型になるのでしょうか。
 メスは翅の裏に関してはオスとほとんど差が無く、翅の表はオスに比べると地味です。

マサキウラナミジャノメ


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 写真は西表島で2015.10.1.に撮ったマサキウラナミジャノメ( Ypthima masakii )だろうと思いますが、ヤエヤマウラナミジャノメやリュウキュウウラナミジャノメととてもよく似ています。 ちなみに、マサキウラナミジャノメとヤエヤマウラナミジャノメは石垣島と西表島の特産種で、リュウキュウウラナミジャノメは沖縄諸島の特産種です。


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 後翅の裏の下方にある白い帯状の模様は、思いの外よく目立つのですが、この白さがうす暗い林の中の木漏れ日に紛れてしまうこともあります。

ヤエヤマイチモンジ


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 写真はヤエヤマイチモンジ( Athyma selenophora )のオスです。 撮れたのはオスだけですが、ヤエヤマイチモンジは顕著な性的二形で、メスの翅の表の模様は、ミスジチョウのように、黒地に3本の白い線が入ります。


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 翅の裏は上のような模様です。

(2015.10.1. 西表島で撮影)

アカスジベッコウトンボ


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 写真は西表島で撮ったアカスジベッコウトンボ( Neurothemis ramburii )です。 なかなか美しいトンボで、和名はもちろん目立つ翅脈の色からでしょう。 脇に水が流れる山道にいました。
 このトンボは、国内では2006年に与那国島で初めて確認され、2009年以降は西表島でも継続して確認されているようです。 成虫の活動時期は1年中だろうと思われます。(撮影は 2015.10.1.)

アマミウラナミシジミ


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 上は西表島で2015.10.1.に撮った、アマミウラナミシジミ( Nacaduba kurava )です。 逆光で翅の模様がボンヤリしていますが・・・


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 光が当たると、眼状紋にある青い色も美しく輝きます。

 石垣島や西表島では、アマミウラナミシジミ以外にも、ルリウラナミシジミ( Jamides bochus )、シロウラナミシジミ( Jamides alecto )、ウスアオオナガウラナミシジミ( Catochrysops panormus )、ムラサキオナガウラナミシジミ( Catochrysops strabo )など、「○○ウラナミシジミ」という名の蝶が何種類かいます。 みんな翅の裏に波型模様を持っているのですが、学名を見て分かるように属も複数です。 大阪付近でもよく見かけるウラナミシジミ( Lampides boeticus )とも属が異なります。

アオタテハモドキ

 石垣島と西表島で見たチョウの続きです。


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 道の真ん中にデンと居座るアオタテハモドキのオス、さすがに近づけば逃げるのですが、しばらくすると同じ道の少し離れた所に降りて翅を広げます。 目立つ翅の表を見せつけようとしているようで、これは占有行動を取っているのだと思います。(大阪付近でよく見られるルリタテハの占有行動はこちらに載せています。)
 ちょっと驚いた小さな発見、触角は、下面は黒っぽいのですが、上から見るとまっ白です。 こんな蝶は記憶にありません。


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 上はアメリカハマグルマで吸蜜中。 後翅の青い色がよく目立ちます。


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 上は1枚目と同じ個体です。 翅は閉じれば保護色となります。


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 上はメスです。 メスもよく目立っています。 上の写真も占有行動なのでしょうか。 蝶の種類の多い世界では、メスも目立って、オスが見つけてくれるのを待つ必要があるのでしょうか。


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 上はメスが翅をたたんだところで、オスとほとんど変わりません。 3枚目の写真と比較すると、翅の裏はメスの方が目立つように見えますが、前翅の裏の中央に黒い比較的よく目立つ模様があるのですが、3枚目の写真ではそれが隠れていて、上の写真ではその一部が見えているだけです。

 アオタテハモドキは以前石垣島で撮った写真を前に載せていますが(こちら)、今回は雌雄とも翅の表も裏も撮れましたし、美しい蝶なので再登場です。 前回はその名前についてもゴチャゴチャ書いています。

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