大阪府堺市の自宅周辺とは少し違った自然とのふれあいの記録です。

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モントリオールの植物相

 植生図を見ると、モントリオールは落葉広葉樹林帯に位置しますが、すぐ近くまで針葉樹林帯(タイガ)が来ています。 実際に林に入ると、目立つのはブナ科の落葉樹であるオーク(コナラ属)とカエデ類ですが、そこにトウヒ属などの針葉樹の林がパッチ状に入り込んでいます。
 以下の3枚は、いずれもモン・ロワイヤル公園で撮ったものです。


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オークの一種

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コナラ属の一種(左)とトウヒ属の一種(右)

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トウヒ属の林 下の方の葉は十分な光合成ができず、失われている


 もうひとつ、特筆すべきは、日本の植物との類似性です。 緯度からすれば、ほぼ日本の真裏に位置するのですが、北アメリカ東海岸の温帯地域の植物は、日本の温帯地域の植物と似たものが、とても多く見られます。
 このことを最初に指摘したのは、ハーバード大学の Asa Gray(1810-1888)でした。 彼はペリーの2度目の来日時に行った植物調査を基に、次のような仮説を発表しました。 それは、地球が暖かかった第三紀中新世(1200-2800万年前)には、北米大陸とユーラシア大陸の北方地域は温暖で、現在のベーリング海峡はつながっていて共通の植物が分布していたが、後の寒冷期になると氷河などのため多くの植物が死滅したが、あるものは分布を次第に南に移し、大陸の東側という似た環境に生き延びた結果、東アジアと北米に暖温帯落葉樹の類似した植物相が隔離分布することになったというものです。
 以下、花の時期ではないのが残念ですが、モントリオールで撮った何例かを載せておきます。


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 上は日本の亜高山帯~高山帯の針葉樹林下などに生育するゴゼンタチバナと同種か、近い種類でしょう。 ちなみに、ゴゼンタチバナの学名は Cornus canadense で、基準標本はカナダのものだということです。


flora5 140830_1


 上は日本のルイヨウボタンとは亜種の関係になるようです。 イル・ビザード自然公園の林床に生えていました。


flora6 140830_2


 上は、やはりイル・ビザード自然公園の林床に生えていた、エンレイソウの仲間です。

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