写真はグンネラ科の Gunnera manicata です。 グンネラ科は以前はアリノトウグサ科に含められていましたが、APGでは独立した科とされています。
グンネラ科は世界中では40~50種あります。 写真のブラジル南部原産の Gunnera manicata には、オニブキという和名があります。
写真は花序や新しい葉の出方に関心があって撮っていますので、大きな葉の全体が写っていませんし、写真では大きさが分かりにくいのですが、オニブキは地上で最も巨大な葉を持つ植物で、1枚の葉の大きさは、葉柄を含めると5mほどにもなります。 花弁が退化した花をつけ、果実は液果です。
上の写真の元は、大阪で'90年に開催された花博( 国際花と緑の博覧会 )でスライド用に撮っていたものです。 オニブキが日本に紹介されたのは、この時が最初だったようです。
昔のスライドを利用する場合、これまではスキャナーで読み込んで利用していたのですが、スキャナーの調子が悪くなったので、今回はスライド写真をデジカメで接写してみました。 具体的には、マウントしたままのポジフィルムを半透明のスライドファイルに挿し、太陽の透過光で撮ったものです。
今回の写真は、この実験も兼ねたのですが、結果は11年前のスキャナーを使用した時よりも、ずっと良さそうです。
※ この記事は「そよ風のなかで」の「
マンリョウ(3)」からリンクされています。