大阪府堺市の自宅周辺とは少し違った自然とのふれあいの記録です。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ヤブレガサウラボシ


yaburegasaurabosi170419_1.jpg

yaburegasaurabosi170419_2.jpg


 西表島の山中に育っていたヤブレガサウラボシ Dipteris conjugata です。 この熱帯系のシダはインド・中国南部から東南アジアにかけて分布しており(ボルネオ島で見たヤブレガサウラボシはこちらに載せています)、日本では石垣島と西表島のみに分布しています。 和名は、破れ傘のような葉(上の写真)の裏に、星のようにソーラスをつける(下の写真)ところからでしょう。


yaburegasaurabosi170419_3.jpg


(撮影:2017.4.19.)

スポンサーサイト

ヒカゲヘゴ


hikagehego081206_1.jpg


 上は西表島で撮ったヒカゲヘゴです。 ヒカゲヘゴ( Cyathea lepifera )はヘゴ科ヘゴ属に分類される日本最大のシダ植物で、高さは15mにも達します。 和名は日陰に育つヘゴの意味ではなく、大きな葉を広げて日陰を作るヘゴという意味のようです。
 この仲間でよく似たものにヘゴやマルハチがありますが、四国や九州南部にも育つヘゴは高さが4mくらいまでで、葉柄には刺が密生し、刺のある鱗片をつけます。 またマルハチの分布は小笠原諸島です。


hikagehego151003_1.jpg


 上は新しく広がりつつある葉ですが、この様子を見るとなるほどシダの仲間であると納得できます。


hikagehego151003_2.jpg


 上は葉痕(落葉した跡)です。 マルハチに限らず、ヒカゲヘゴの葉痕も、丸の中に「八」の字を逆さにしたような維管束痕が見られます。

※ 西表島の亜熱帯照葉樹林に育つヒカゲヘゴの様子はこちらにも載せています。

シマオオタニワタリ(宮良殿内の庭)

宮良殿内の庭

上の写真は、3月27日の記事に書いた宮良殿内の庭です。 造礁サンゴなどによって作られた石灰岩が配置され、いい雰囲気を持っています。 が、育っている植物はやはり大阪などとはかなり違っています。 その中で、今回は画面の右端と左端に写っているシマオオタニワタリ(?)を取り上げます。
上で(?)をつけたのは、オオタニワタリの仲間には何種類かあり、よく似ているのですが、写真のようにロープが張られていてそれ以上は立入禁止で近寄れなかったためです。 ソーラスの付いている様子が、葉の中央より先端よりで、中肋と葉縁の中間でとまっていることから、シマオオタニワタリであろうと判断しました。
オオタニワタリの仲間は着生植物(寄生ではありません)で、樹木の幹などにくっついて育ちます。 たくさんの大きな葉を斜め上に向けて伸ばし、全体としては漏斗のような形になって落ち葉を集め、腐らせ、その周囲に細かいたくさんの根を出します。 要するに自分で腐葉土を作ってそこに雨水を蓄え、肥料分もそこから吸収する仕組みです。 ですから、根元には大きなフワフワのかたまりができることになり、そこにいろんな植物が育ち、そこで暮らす昆虫も現れます。
下は上の写真の左側のシマオオタニワタリですが、その根元にはたくさんのオキナワウラボシが育っています。

シマオオタニワタリ

オキナワウラボシ(胞子嚢群の観察)

オキナワウラボシ 1

前回の記事で宮良殿内のことを少し書きましたが、その石の塀にオキナワウラボシがたくさんついていました。 南国を感じさせてくれるシダです。
オキナワウラボシの学名は Microsorium scolopendria (Burm.) Copel.、常緑性のシダで、岩の上など日当たりのいい乾燥気味の所でも育つようです。 宮良殿内のオキナワウラボシも意図的に植えられたのか自然に生えたのか分からないような生え方をしていました。 オキナワウラボシは「ミクロソリウム」という名で販売され、多くの愛好家によって栽培されていますので、生えてきたものを選択的に残しているのではないかと思います。 長く横に這う根茎は、石の隙間の奥にあるようです。
葉は小さいうちは楕円形の単葉ですが、よく育ったものでは数対の裂片を左右に出します。

シダは胞子で増えます。 この胞子は肉眼で見えるような大きさではありませんが、この胞子をたくさん入れておく胞子嚢(ほうしのう)の1つひとつは目を凝らせば見える大きさです。 胞子嚢は、多くは葉の裏につき、たくさん集まって胞子嚢群を作ります。 この胞子嚢や胞子嚢群の様子はシダ植物の分類のひとつのポイントになるのですが、オキナワウラボシでは、胞子嚢群の形は円形になります。 そしてこの胞子嚢群は、若いうちは包膜に覆われて保護されています。 シダの種類によっては包膜の無いものもありますが、この胞子嚢群と包膜とをあわせて「ソーラス」と呼んでいます。

オキナワウラボシではソーラスがくっきりと分かりやすいので、上記のことを写真で確認していくことにします。
いちばん上の写真(写真はクリックで拡大します)で、葉に小さな円形の模様がついています。 この円形の模様は、よく見るとドーナツ形で、これは葉の裏に胞子嚢群とそれを覆う包膜がついていて、その部分が葉の表にも膨らみとして現れているためです。
下の写真は、葉を裏から撮ったものです。 ドーナツ形の包膜が写っています。 包膜がドーナツ形になるのは、包膜の中心部が葉とくっついているからです。

オキナワウラボシ 2

包膜に包まれて、胞子嚢(の中の胞子)が成熟します。 胞子嚢が成熟すると包膜は縮れて落ちてしまい、胞子嚢群が姿を現します。 下の写真は円形の胞子嚢群を写したもので、胞子嚢群を形成しているツブツブの1つずつが胞子嚢、つまり胞子を入れておく袋です。 胞子は胞子嚢の中に詰め込まれていて、顕微鏡を使用しないと写せる大きさではありません。

オキナワウラボシの胞子嚢群

シロヤマゼンマイ

シロヤマゼンマイ

西表島で見たシダをもう1種類、ゼンマイ科のシロヤマゼンマイです。
シロヤマゼンマイは最初に鹿児島県の城山で見つかったところからの名前で、静岡県、和歌山県と九州に分布しています。 しかし、沖縄県以外でこのシダを見ることは稀です。
ゼンマイの仲間とはいっても、常緑ですし、大きな鋸歯があり、みかけはゼンマイとはかなり違っています。また、ゼンマイでは胞子葉と栄養葉が分かれていますが、シロヤマゼンマイでは最下部から数対の羽片が胞子葉的に変化します。 でも、胞子をつけている様子は、この時期には見ることはできません。

シロヤマゼンマイ(羽片の一部)
来ていただいて、ありがとう
'08.12.14.より
数字にマウスを載せると推移が出ます
お帰りにポチッとお願いしま~す
にほんブログ村 写真ブログ ネイチャーフォトへ
カテゴリ
最近のコメント
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
月別アーカイブ
ブログ内検索
プロフィール

SOYO.jp

左木山祝一
大阪府堺市に住む自然好きの、植物や昆虫などとの出会いの記録です。

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
最新トラックバック
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。